臥龍の最先端研究

釣りと堀江由衣とラジオについての日記。

食物連鎖

イカの生き締め動画が話題らしい。


どう話題かというと

「イカさんが可哀想でしょ」
「動物虐待だ、かわいそう」
「イカの気持ちになってください」

という批判が上がったかと思えば

「じゃあ生き物を食べるな」

みたいな批判に対する批判の応酬で盛り上がっているらしい。


釣りが殺生であり「かわいそう」であることには弁解の余地も無い。

但し「かわいそう」だから「やめろ」という批判をしていいのは果実食主義者ぐらい徹底的に非殺生を貫く者だけ。

現代社会で果実食主義で生活をすることは不可能に等しいので一般的な食事をする我々はその命に感謝して食事をするべきだ。

というようなことは今までも何度か書いてきていますが

2013年10月7日 殺生
2015年2月3日 ダルザナ・マグバレッジ
2016年1月26日 夏目漱石


上記の「殺生」の記事でも書きましたが

この手の話をするときは必ず草田未海の詩を思い出す。

夜景を見ながらディナーを楽しむカップルは、テーブルの上にある牛のステーキが
眉間をカチ割られて断末魔の叫びを上げながら死に絶えた牛の成れの果て
であることを知らない

みたいな詩。


牛をどうやって加工しているのか実は知りません。

しかし眉間をカチ割るって方法は現代では取られていないって聞いたんですけどね。

どうなんですか?


ちなみに臥龍さんが高校生のときに生物の授業で

牛の目玉の解剖

なんてものをやりました。

角膜や、毛様体、水晶体、ガラス体、網膜なんかを観察した記憶があります。

小学生の頃から生物の解剖の授業では率先して執刀?してきましたが

アフリカツメガエルの解剖の次ぐらいにグロかったですね。

眼球の周りに多少の肉とまつ毛が残ってましたからね。


牛の眼球は生物の先生が食肉加工所まで直接出向いて調達してきたらしいんですが

牛の断末魔が聞こえてきた

なんて話もしてました。

直後にBSE問題が発生したため牛の眼球の解剖が実施できたのは私の学年が最後になってしまいましたが。


ちなみに松田咲實は逮捕後に容疑を認めて社長を辞職はしたものの

刑事事件としては不起訴処分になってしまったんですよね…

臥龍さんは許してないぞ。


話が逸れました。

我々の食卓に上る食材がどのように生産され、加工され、輸送され、食卓に上るのか

私も含めてあまりにも無知過ぎると思うんですよね。


釣り人にとって最も身近な魚でさえ

水揚げされた魚がスーパーの店頭に並ぶまでに一体どれくらいの時間が経過しているかなんてわかりませんし。


生産から食卓までの流れを完全に把握できる場合なんて

自分で釣った魚を捌いて食べる、とか

家庭菜園で収穫したプチトマトをサラダにして食べる、とか

そんなレベルでしかない。


しかし「そんなレベル」でも

自分が食べているものに元々命があったことについて

魚を釣ったことも無い人間や

野菜を育てたことも無い人間よりかはいくらか知っているつもりではいます。


という訳で、今回の件で食肉の加工ってどうやってるんだろうと思ってググったら

【閲覧注意】NAVERまとめ 食肉加工される動物たちの屠殺方法、解体 屠殺の歴史

なんてサイトを見つけた。

それに寄れば

かつては一般家庭でも家畜を飼っていて、屠殺は日常生活の一部だった、らしい。

昔は今ほど流通も保存技術も発達していないから地産地消が当然だったことを考えれば当たり前の話ですね。

世代が代われば時代が代わり、文化も変わると。


また上記サイトには

世間一般から隔離されるにつれて穢れのように扱われ、差別を被った事例もある、とも。

所謂「穢多」の話です。


義務教育の中でも「えた」「ひにん」の話は扱われていたと思いますが

私が受けた授業ではただ「士農工商」の身分制度の枠外で被差別身分として存在した、程度にしか教えてくれなかったと記憶しています。

具体的に「えた」「ひにん」がどのような身分であるか、については詳しく教えられることは無かったのは

受験でもそれほど重要な事柄とされないことよりも

「穢多」「非人」を扱わないことが被差別部落問題への配慮なのかもしれません。

しかし言い方が悪いですが、そのように腫れもの扱いすることで正しい知識が教育の場で伝えられないことは

返って問題を悪化させているのではないかとも思う訳です。

恥ずかしながら私なんかは特に無知で

被差別部落の問題は教科書の中の「過去の歴史の1ページ」程度にしか思っていませんでしたが

就職してから企業倫理の教育を受けた際に現在に残る問題であることを知ったぐらいですからねぇ…


何が言いたいかというと

生き物を殺すこと(たとえそれが食べるためであったとしても)が可哀想だ

という批判は

構造的に被差別部落問題と同じである、ということ。

※被差別部落問題が統治権力に対する不満のスケープゴートだとすれば、現在のソレが自ら率先して他人を叩いて溜飲を下げる「任せてブー垂れる社会」の問題と相似する、という点も含めて。

勿論、生き物を慈しみ、殺生することそれ自体について「可哀想だ」と思うことは思想・良心の自由ではあります。

ここでは、他人がするその行為自体について自分のことを棚に上げて批判する、ということに対して言っています。


話がまた逸れますが

今回のこの記事を書くに伴いいろいろ調べていたらこんなサイトも見つけました。

NAVERまとめ 「動物は、人間のためではなく、それ自体のために保護すべき」ナチスの動物保護の考え方

あの極悪非道で知られるナチスが動物保護については熱心であったという話。

それも現代の自然保護の考え方にありがちな

「生態系の破壊は、それによって生態系ピラミッドの崩壊に繋がり、将来の人類に悪影響を及ぼす」

というようなエゴな考え方では無く、動植物本位に立った考え方であり

この部分だけを切り取れば、ディープエコロジーにも通ずるとても純粋で崇高な考え方だと思うんです。

一方で何故ユダヤ人に対する扱いはアレほど酷いものになってしまったのかは全く理解できませんが。


話を戻します。

「ワレカラ食わぬ上人なし」

殺生を禁じている上人でさえ海藻に混じってワレカラを食べているだろうという仏教の厳しい戒律を皮肉ったことわざで

どんなに「戒」を守ろうとしたって限界があるという話。

先の話に果実食主義者だけが殺生を批判できると書きましたが

厳密には何人も殺生することそのものを批判することはできないのではないでしょうか。


シドニアの騎士に出てくるように人類が進化して光合成ができるようになれば話は別ですが。

そういえば昔、まだ不思議ちゃんキャラで売っていた頃の椎名へきるの特技が

光合成

でしたね。


釣り好きでも無益な殺生は好みません。

食べきれない量の魚を釣っても意味が無い。

沢山釣れたら食べられる分だけ残して後は逃がしてあげよう。

食べる分だけ釣ったら早めに帰ろう。

釣りを嗜む人たちは子供の頃からそのように躾けられてきているのでは無いでしょうか?

「もういっぱい釣れたから帰ろう」

一度でいいから言ってみてぇなあ。
スポンサーサイト
  1. 2017/05/27(土) 21:50:38|
  2. 学問|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4
<<想像力膨らまそう?中外製薬 | ホーム | クイズ!脳ベルSHOW>>

コメント

お久しぶりです。
生き物の命をいだだくのが許されるのは、食べるときと自分の身を守るときだけだと思っています。
そのせいでしょうか。
私は老夫婦二人が食べるにちょうど良いだけしか釣れたことがないもです。
でも、もっと釣りたい・・・(笑)
  1. 2017/05/27(土) 23:31:17 |
  2. URL |
  3. 川越のGG #hQytGWzM
  4. [ 編集]

お久しぶりです。

今日は天気こそ良かったものの南風が爆風の予報でしたので釣行自体を諦めました。

釣りたいですねぇ…
  1. 2017/05/27(土) 23:56:49 |
  2. URL |
  3. 臥龍 #bUOqhcfc
  4. [ 編集]

30年前、兵庫県西宮市にあった【屠殺場】に
防水工事の仕事で何度か行きました。

豚の断末魔の悲鳴は、人間の声に聞こえました…

何日か菜食主義になりましたが
まだ十代だったからか
自然に、また肉を食べるようになりました。

しかし、それ以来
食べ物を残す事は、無くなりましたね
(結構、偏食でしたが出されたものは全て残さず)
  1. 2017/05/28(日) 09:35:11 |
  2. URL |
  3. 数字の人 #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

私も食べ物を粗末にしないように親から躾けられたので米の一粒まで残さないように食べていますが
魚釣りにハマるようになってから、骨などで食べづらい焼き魚もできるだけ丁寧に食べるようになりました。

丸1匹の魚を刺身にしたあとに残るアラ(頭や中骨)は煮付けや塩焼きにして
できるだけ全部を美味しく食べるようにもなりました。

食べ物や命の大切さを学ぶにはそのルーツを身を持って体験することだと思います。
百聞は一見に如かずという言葉がコレほど言い得て妙な状況も中々無いんじゃないかと。
  1. 2017/05/28(日) 09:53:13 |
  2. URL |
  3. 臥龍 #bUOqhcfc
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://arawasi.blog9.fc2.com/tb.php/3782-eafdb815