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臥龍の最先端研究

釣りと堀江由衣とラジオについての日記。

ALPS処理水について

間違っても汚染水では無いのであしからず。


昨今、ALPS処理水の放出についてニュースになってますね。

相変わらず放出反対派が根強くいますが

これも「不安を煽って飯の種にするマスコミ」によるプロパガンダの成果でしょうか。

このブログを読んでいる暇人もとい聡明な読者の皆さんはまさか

「何となく不安」だから放出反対

とか言わないと勝手に信じてますが

万が一、そうは言ってもよく分からん、という人がいるといけないので軽く解説を試みます。


臥龍さんはALPS処理水放出については全く問題無いと考えます。

理由は以下の通り


トリチウムは薄めて流せば何も問題無い。

たまに勘違いしている人がいますがALPS処理水に含まれるトリチウムは

水にトリチウムが溶けているのではありません。

そもそもトリチウムとは何ぞや

というところから説明をすると

水素原子核(陽子1個、中性子0個)に中性子が2個くっついて出来た

三重水素(陽子1個、中性子2)のことをトリチウム(T)と呼びます。

そして陽子の個数は水素と同じなので、化学的には水素と同じ振る舞いをします。

つまり、水分子(H2O)の内、一個の水素が三重水素に置き換わったモノ(HTO)および、二個の水素が三重水素に置き換わった(T2O)は水分子と同様の化学的振る舞いをします。

このH2OとHTOとT2Oが混在したものがトリチウム水と呼ばれているモノの正体です。

この三種類の水分子は化学的に同じ振る舞いをするため分離することが出来ないため、やむを得ず「薄めて」放出することになった訳です。


「薄め」りゃ流しても良いのか?という疑問が聞こえて来そうなので大丈夫な理由を説明します。

東日本近海の海水中に含まれる「自然由来の」トリチウム濃度は平成28年度の測定で0.1Bq/L

対してALPS処理水は100倍に薄めても1500Bq/Lなので、15000倍濃いことになりますが

WHOが定める飲料水のガイドラインによれば10000Bq/Lまでなら問題無いとされています。


次に「トリチウム以外の核種が残存しているからダメ」という反対派の意見については以下の回答が用意されています。

「告示濃度比総和が1未満になるまで処理されているので問題無い」

告示濃度比総和?

って思った人も多いでしょう。私も調べるまで知りませんでした。

告示濃度比総和とは
複数の核種(ALPS処理水の場合63核種)が含まれる水の「告示濃度」について、核種の存在比率の総和のこと。

告示濃度とは
生まれてから70歳になるまで毎日2L飲んだ時に受ける平均等価線量(1年間あたり)について法令(告示)で定めた濃度

つまり「告示濃度比総和が1未満」とは
生まれてから70歳になるまで毎日2L飲んだ時に受ける1年間の被曝線量が1mSv未満

という事。


ALPS処理水放出反対派の人から「年間1mSv?0じゃないなら許さん!」という声が聞こえて来そうなので

年間1mSvの被曝線量とはどれくらいか、ということを説明します。


まず

「一切の被曝を認めん!放射性物質など身近にあってはならん!」

みたいな意見を持ってそうな人のために、そもそも自然界には放射性物質など珍しいモノではないことをご理解頂きたい。

例えば体重60kgの日本人の場合、体内には約7000Bqの放射性物質が含まれています。

カリウム40とか炭素14とか。

また
宇宙から降ってくる放射線
大地から受ける放射線
空気中のラドンから受ける放射線
そして体内の放射性物質から受ける放射線
を合計した「自然放射線」は日本人で平均して2.1mSv/年
被曝していると言われています。

但し大地から受ける放射線については地域差があり
最も高い岐阜と最も低い神奈川では0.4mSv/年程度の差があるとされています。


どうです?普通に生活しているだけでも被曝している訳です。

因みに実効線量で100mSv被曝すると将来がんで亡くなる確率が0.5%上昇すると言われています。

2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われている現代において

たった0.5%、それも100mSvも被曝して、ですからね。

年間1mSvの被曝による影響なんて有意な因果なんて見つけられる訳ない。


社民党副党首・大椿ゆうこ氏がTwitterで

「通常運転している原発から排出される水と、デブリに直接触れた水を比較できる訳ない」

みたいなツイートをしたようですがどういう意味なんでしょうね?

放射性物質に種類や濃度の差はあれど、出自の違いによって「比較出来ない何か」がある訳無いんですけど。

もしあるとすれば、それは「穢れ思想」のような、言ってみれば小学生が「エンガチョ」と言って虐めをするのと変わらないクソみたいな文化じゃないですか?


現地の漁師さん達はここまで説明したことをおそらく理解しています。

理解した上で放出に反対している。

理由は「風評被害が怖い」と言っています。

そうです。

「放射能による実害」ではなく「風評」を恐れているのです。

風評とは「もしかして害があるのではないか?」という憶測です。

科学的な根拠など何も無い、ただ「何となく」で買い控えが起こることが恐れられているのです。


ではその風評の出所は何か?

もうお分かりですね?

あたかも「福島に住む方々の気持ちに寄り添っている」フリをして、不安を煽って飯の種にしている政治家とマスコミです。

諸悪の根源。

酷いですね。

福島に住む方々は喰い物にされてきた訳です。


という訳でざっくりALPS処理水が如何に無害か、を説明してきました。

まあ、このブログの読者なんて指折り数えられる程度だと思うので影響力皆無ですが

少しでも社会に蔓延する誤解が解けることを願ってこの記事を公開したいと思います。
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  1. 2023/07/05(水) 09:31:03|
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